多くの方がマンションや戸建て住宅等のマイホームを考えるのは、子供が成長して住んでいる住居の間取り等が手狭になり、またローンの事を考えると、マイホーム取得をするならそろそろだと考える時期でしょう。
私の場合も、2人の子供が中学生の頃でした。住んでいた街は大都市に近く交通も便利ですが、昔ながらの街並みも残る下町雑然とした雰囲気の街でした。土地を探す際に、少し郊外で広めの土地をと考えていたのですが、子供の学校を変わりたくないと言う強い要望に押されて暫く躊躇していました。
そんな時に、校区内で古い長屋を壊し、その横の空き地と合わせて30軒近くの戸建て住宅が建つ開発が始まったのです。条件に適うので、地価は郊外よりも高く、相対的に敷地面は狭くなりますが、このミニ開発地の一画を購入する事にしました。
土地と建物のセット販売ですが、区画内では自由設計で、洋服で言えばセミオーダーと言った家づくりとなりました。
2人の子供は男女であったため、それぞれの子供部屋を強く求めました。また妻は広くて使いやすいキッチンに、立派なシステムきっちがあればと理想を語っていました。
これも家づくりでは楽しいものですが、設計士さんからは終の棲家とするなら、子供がすだち夫婦2人に戻り、さらに老後も考慮しておくことも大切だとアドバイスをもらいました。
結果的に、1階にリビングダイニングと水回り以外に、老後に生活が1階で完結できる様に四畳半の畳部屋を設けました。妻の理想を少し削る事となりました。
また2階には夫婦の寝室と、子供部屋を設けましたが、子供部屋は壁で仕切らず、大きな家具で仕切る形にし、子供が独立して孫が出来た時には、子供家族は泊まれる部屋と出来る様にしました。
妻の理想も少し削り、また子供達の理想の子供部屋とは少し異なっていましたが、家族の当面の夢も叶えつつ、将来を見据えた家づくりが出来たと思っています。
家族は成長し、生活パターンは変化する事を、設計士さんに指摘してもらった事に感謝しています。

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